本日、東京地裁でカジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件の判決があり、衆議院議員の秋元司被告(49。東京15区。当選3回。参議員1回。自民党を離党しているが、現在も二階派の特別会員)に対し、懲役4年、追徴金約758万円の実刑判決が言い渡された。
秋元被告は本紙既報のように、判決直前に大規模な政治資金集めパーティーを開催。今後も政治活動を続けるとしていたが、もはや無理だろう。
ところで、秋元被告のこれまでの怪しいつきあいや、それに派生した疑惑の行動など思えば、今回のような重大事件の芽は育っていたとも思われる。
秋元被告が今回問われた罪は、IR担当の副内閣相と副国土交通相だった2017年9月~18年2月、IR参入を目指していた「500ドットコム」(中国)側からワイロを受け取ったことに加え、保釈中の20年6~7月、ドットコムの元顧問2人(共に贈賄で有罪確定)に自分に有利な虚偽証言をするように現金の提供を持ちかけ依頼した組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪にも問われていた。
この証人等買収については、すでに共犯の松浦大助氏に関しては有罪判決が出ているが、この松浦氏とは実に深いつきあいがあったことは大手マスコミではまったくというほど報じられていない。