アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>ご注意『この男、詐欺師につき』(4)

 北野武監督の映画「その男、凶暴につき」ではないが、「この男、詐欺師につき」、これ以上被害者を出さないためにも、公知することにした。
本紙ではこれまでもこのような私的指名手配を何度か行っているが、いずれも行方不明状態。ところが、今回の詐欺師は今現在も東京・広尾の自宅マンションに堂々といるどころか、そこに人を集めて上手い儲け話があるとやっているというのだから恐れ入る。
カネを借りたら最後、公正証書を取られようが、強制執行されようが、資産を逃して払わない。それでいて、「すいません」の一言さえ言わない。したがって、恨んでいる者は多いようだ。
その詐欺師とは「渡部賢治」氏。2014年3月までは「左尾」姓だった。1961年2月21日生まれの60歳。
 横に掲げたのは、その渡部氏が2010年に書いた「誓約書」。
そこに「嘘の報告をして」、「多くの嘘を言い続けて」、横領をしたと詐欺師であることを自白している。
しかも、この渡部氏がスゴイというか、まさに詐欺師なのは、この2000万円の貸し手(証拠がある分だけで、実際は3000万円以上とのこと)から10年以上逃げまどい、昨年11月、さすがに痺れを切らした貸し手は公正証書を作成させた。もっとも、お人好しのその債権者、10年以上も返済を放っておかれたのに、10万円ずつの200回払い(最終返済は2034年)という好条件にしてあげたにも拘わらず、渡部氏は1回も返済せず期限の利益を失い銀行口座が差押えに(現在、裁判所側が債務者の口座を捜してくれる)。もっとも、回収できたのはわずか60万円ほどに過ぎなかったという。
「渡部は女好きで、美人局に会ったことも。その時に女性仲介のバックの男と話をつけてくれたり、前の会社を首になった時に自分の会社で雇ってあげたのがこの2000万円の債権者。まさに“恩を徒で返す”とは渡部のこと。あんなひどい人間、見たことがありません」
こう証言するのは、自身も数千万円の被害に会っているという人物だ。

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