アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

競合業者が告発――旧国立競技場、築地市場でも2度目の大型工事受注かと噂される疑惑の解体業者(2)

本紙では8月26日、「天の声」とも言われるほどの大物政治家がバックにいるお陰とも業界関係者の間で指摘される解体業者が、旧国立競技場(単独で約15億円)、築地市場の同じく大規模な解体工事(JVで約17億円)に続き、築地市場の残りの解体工事(旧築地市場《3》勝どき門駐車場ほか解体工事)でも、開札前から、このK社で決まりとの声が出ていると報じた。(冒頭写真=今回の解体対象の「厚生会館」)
その開札が8月30日午前9時23分からあったので追加報告する。
結論をいえば、「保留」となり、未だ落札者は決まっていない。
情報提供者によれば、都は決定までに約1カ月かかるといっているという。
この入札は、3者による建設共同企業体(JV)で応募する一般競争入札だった。
ただし、低入札価格調査制度の対象案件のため、原則は安い価格を提示したところが落札するものの、都側が算定する予定価格を1として、それより0・75未満の場合は最低制限価格に引っかかり落札できない(*余りに安く落札し、手抜き工事をされては結果的に高くつくため。この規模の大型工事では予定価格も最低制限価格も入札の後の公表となる)。
以下にその「開札状況」の一覧を転載するが、この入札には17のJVが応募したが、内、実に14がこの最低制限価格に引っかかった。また2つのJVが辞退した。
ということは、17-(14+2)=1JVなのだから、36億7700万円で入札した「前田・木村・森建設共同企業体」の落札でいいと思うのだが、前述のようになぜか「保留」に。
本紙への告発者は、これはやはり何が何でもK社のJVに落札させるための官製談合あってのことだと見るのだ。

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