アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「NEXCO西日本」への蓄電池納入騙る会社破産の連鎖倒産で、浮かび上がるプロ野球「ソフトバンク」選手との癒着疑惑

本紙では8月26日、西日本地域の高速道路などを管理し、年間1兆円以上の売上を誇る特殊会社(株主は財務大臣が100%)の「西日本高速道路」(=NEXCO西日本)と資本・業務提携をしているとの信用を売りに取引を持ちかけ、一時は年間売上高が250億円を超えていた「D-LIGHT」(東京都中央区)なる企業が破産申し立てしたことを報じている
このD社、実際には8年も前に、NEXCO西日本との資本・業務提携を解消されていたにも拘わらず、その後もそのように騙り、取引を持ちかけ、循環取引(架空取引)で資金を回していた。
そのD社とダイレクトに循環取引をすると共に、新たな取引相手開拓を主導していたと見られるのが「はかた舎」(福岡市中央区)の山口猛史代表(冒頭右写真)。そして、このはかた舎はD社の自己破産申請を受け、大手の企業信用調査会社によれば、グループ会社の「はかた屋」(同)と共に自己破産申請するという(下写真=会社のドアに張られた文書)。
はかた舎は、D社からのNEXCO西日本へ納入するリチウム蓄電池の売上が大きく寄与し、21年5月期は123億円もの売上高があったという。その他、福岡市内で飲食店の経営もしていた。
関係者が証言する。
「D-LIGHTがNEXCO西日本から発注されているリチウム電池の数は月4~5000台(単価116万円)。年間にすれば700億円もの取引で資金が足りないということで、その内の1200台をはかた舎に割当てて来たと。それは、別のD社に書類上発注するだけのことで、それだけで1台7万6000円、月にして×1200台=8640万円の利益が得られるという美味しい話だと山口社長は言っていた。だけど、はかた舎にしても、その売上高全額をD社との間で動かすには資金が足りない(月12億円以上)ということで、さらにその循環取引をいろんなところに持ちかけていたんです」
もっとも、実際は繰り返すが、NEXCO西日本からの発注は8年も前に切られていた。にも拘わらず、それを伏して儲かると循環取引を持ちかけていたものだから、近年はさすがにこの取引は怪しいと信用不安が出ていたが、にも拘わらず山口社長は自己破産必至の今年に入っても持ちかけていた。
実際、話を持ちかけられた地元福岡の社長が証言する。
「確かにNEXCO西日本との取引だと。山口社長自身から、はかた舎の事務所で説明を受けた。それを信じて数千万円投資したらすぐ自己破産との情報。問い合わせたら、山口社長は“自分もD-LIGHTの言い分を信じて今もNEXCO西日本と取引があると思っていた。自分も被害者だ”と。ですが、はかた舎の役員には、D-LIGHT代表の鬼倉達矢が就いている。自分も被害者なんて、信じられるはずないでしょう。
そうそう、信用付けのためでしょう。山口社長は、自分はプロ野球選手のタニマチでもあり、美味しい話だからこそ、ソフトバンクの選手にもこの取引をしてもらっているんだと言っていました」
実際、以下にツーショット写真を転載するように、山口社長は複数のプロ野球選手とつきあいがあった。

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