「D-LIGHT」(冒頭写真は入居ビル。鬼倉達矢社長。東京都中央区)なる会社が8月16日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと大手の企業信用調査会社が報じている。負債は少なくとも50億円以上見込まれるとしている。
このD社は2010年ごろから「西日本高速道路」(NEXCO西日本)へのLEDの製造・販売も手掛け、その後、その納入製品はリチウム蓄電池に変わっていた。
何しろNEXCO西日本は西日本地域の高速道路、自動車専用道路を管理し、その年間売上高は1兆円を超える特殊会社(株主は財務大臣100%)。どういう縁かは不明ながら一部出資までし、D社は同社高速道路の高速道路灯、表示灯などのための備蓄分も含めた取引を行い、その年間売上高は約250億円もあった(2019年3月期。ただし、2014年5月には業務提携及び資本関係は解消していた模様)。
なぜ、自己破産申請なのか?
NEXCO西日本の年間防災予算(非常時に備えた備蓄電池など)は500億円ともいわれる巨額で、その大半をD社は引受けていた関係から、そもそもはその運転資金を補うため、知り合いに声をかけ、資金を出してもらう代わりにぺーパー上だけリチウム蓄電池をやり取りする架空発注、循環取引を開始。それが拡大するなか、循環取引相手会社が他の資金繰りなどの関係から回らなくなり、その付けが大元のD社に来た可能性もあるようだ。
それにしても、なぜ、そのことと「アジア開発キャピタル」(9318。東証2部)と、さらには長年阪神で活躍したプロ野球の鳥谷敬選手のスポンサーと関係して来るというのか?