太陽光関連会社「テクノシステム」(横浜市)の生田尚之社長の融資詐欺事件は、公明党前代議士・遠山清彦前衆議院議員(冒頭写真)の元秘書の貸金業法違反(無登録)容疑に発展。そして、この両事件を手掛ける東京地検特捜部は遠山前衆議院議員を元秘書との共犯で狙っているのは間違いない。
そんななか、8月13日の「朝日」が1面で実に興味深い記事を掲載した。
その記事タイトルは「公明前議員側に数百万円か 公庫融資、仲介依頼の業者」。
公明前議員=遠山氏のことで、テクノシステムの顧問M氏(=アマナスグループ会長)は遠山氏と8年ほど前からつきあい初め、そのM氏の仲介により、コロナ禍で喘ぐ企業と日本政策金融公庫のコロナ融資希望企業の所在地域の公庫支店の担当者を紹介するように遠山氏のH、S、A秘書(当時)らに依頼。その件数は200件弱あったが、M氏は遠山氏側に総額数百万円の現金を渡した疑いがあるとの内容だ。
当時、遠山氏は公庫の所轄である財務省の副大臣だったから職務権限がある。現金授受が事実なら、逮捕は十分あり得ることになる。
8月6日の「時事通信」はこのM氏を取材し、「100社ほどから依頼を受け、遠山氏の秘書に公庫担当者の紹介を頼んだ。(借り手から)融資額の3%の手数料を得ていた」と認めたと紹介。7日の「読売」もM氏を取材し、同様の内容を報じていた。
ただしM氏、この2社には遠山氏側に現金を渡したことは認めていなかった。(横写真=「公明新聞」8月6日)
さて、このM氏、3社の報道ではいずれも「テクノシステムの元顧問」としか書かれていないが、本紙が、「『テクノシステム』の背後に安倍前首相人脈」のタイトルで、いち早く6月30日に報じていた記事に出て来る「アマナスグループ」の会長を務める牧厚氏のことなのだ。
その牧氏も、遠山氏の秘書と同容疑で、特捜部に家宅捜索を受けていると、本紙では8月12日に報じている。
だが、この遠山氏絡みでは、まだどこの大手マスコミもまったく報じていないもう一人のキーマンがいる。