アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第52回「1984年も昭和だった!」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 先日『東京タイムスリップ1984⇔2021』(写真・善本喜一郎。河出書房新社)という写真集を購入した。新宿、渋谷、銀座、新橋、池袋、御茶ノ水、上野、浅草など、1984年に東京のさまざまな場所を撮った記録なんだが、同じアングルの現在の写真を並べることで、37年間の変容(あるいは同じ)が見えて面白い。
これまで昭和ノスタルジーの写真集といえば、戦後から70年代くらいまでのが多く、84年といえば、それほどの懐かしさを感じないかと思っていた。しかし、考えたらもう37年前だ。これが84年の時点で37年前といったら1947年で、まだ焼け跡・闇市の時代。それくらいの長い歳月が経っているわけだ。
 感無量だったのは、新宿駅東南口を降りた一角。ここは84年当時、戦後間もない雰囲気を残したディープで怪しげな一角だった。「個室ヌード ボニータ」なんてもう文化遺産! 盛り場のいかがわしさが伝わってくる。映画館の新宿昭和館もまだヤクザ映画三本立てを上映していた頃で(売店のアンパンが美味かった。今はミニシアターに変身)、新宿松竹では『男はつらいよ』シリーズを上映している。

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