連日、新型コロナ新規感染者数が過去最高を更新するなか、わが国政府はますますコロナワクチンの2回接種を急ぎ、菅義偉首相は8月17日、9月末までには国民の6割近くが終えると見通しを語っている。それどころか、河野太郎規制改革担当大臣は8月19日、厚労省が必要と判断すればまず医療従事者から3回目接種を行えるように準備していると明らかにした。
このように、ワクチン接種に偏に頼るのは他に有効な対策がないとされることに加え、代表的なファイザー社製ワクチンの「有効率95%」が世界の定説になっているからだろう。
だが、この「95%」にいう数字に疑義を投げかけている医師がいる。しかも最悪、「19%」しか効かないとの結論を出している。
その後、デルタ株(インド株)が出現したことを思えば、最悪の有効率は19%よりさらに下がっている可能性もあるのではないか。
これだけ聞いただけなら、ワクチン接種反対医師による、陰謀論紛いの根拠の怪しい戯言と思われるかも知れない。
だが、この「19%」、ファイザー社ワクチンの臨床データを元に、医学統計学の専門家が理論的に弾き出した数字と知ればどうだろうか?
その専門家とは、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏(=冒頭写真。医学博士)。予防医学、長寿科学が専門。そして、その理論は徹底した医学統計から導き出されており、医学統計の第一人者でもある。また、徹底して患者目線から発言することでも知られている。
その岡田氏によれば、ファイザー社製コロナワクチンの「有効率95%」の根拠は、20年12月31日、権威ある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された1本の論文に過ぎないという。
ファイザーのワクチン接種をした約1万8000人と、プラセボ(生理食塩水)接種したほぼ同数の者との、その後のコロナ感染者数を比較した調査。その多くの臨床件数からいっても、ファイザー側の研究者が多く参加していることは明らかだ。
ところが、この論文を精査すると、高熱などの症状を訴えた人にしかPCR検査を行っておらず、95%の数字を弾き出したデータでは、PCR検査を行っていないため真偽は不明ながら他に3410人がコロナになっていた可能性があるとの但し書きが付いており、そのすべてがコロナ感染者だと仮定して計算すると、最悪ファイザー社製ワクチンの有効率は何と19%まで下がるという。
さらに、今日、大手マスコミの報道でも、この間のワクチン接種のお陰で高齢者のコロナ感染による重症化患者が大幅に減ったのがこれまた定説になっているが、この論文のデータを使い計算すると、何とワクチン接種したグループの方が、プラセボ(ワクチン接種しなかった)グループより重症化する確率が2倍以上高いという数字が弾き出されるという。
しかし、高齢者の重症化が減っているのは紛れもない事実。では、その理由は何なのか?
「高齢者施設でクラスター事例が多数出るなか、高齢者に徹底してPCR検査を行い、介護スタッフなどが重症化しないように必死にフォローした要因が大きいと思います。その証拠に、高齢者の重症化はワクチン接種する前から減っています」(岡田氏)
この他にも、1回目の接種の後2回目接種まで約3週間とされるが、その間有効率は同論文では52・4%まで下がるが、実際は92・6%で、2回打たないと効果がないと思わせるように意図的にデータ改ざんした可能性さえあるとも。むろん、2回打ってもらった方がファイザー社は儲かる。
岡田氏によれば、最悪有効率19%については、主要週刊誌などにも話したが、国策に反するということか、一切報じていないという。
だが、岡田氏は自分のHPでこれら主張、データを発信している。
これを機会に是非ご覧いただき、まだ接種していない読者の方は、自分の頭で考え接種の有無を判断していただければと思う。