＜記事紹介＞「『第２の加計学園』となるか――違法に違法を重ねた大学病院」（筆者・田口嘉孝。「月刊タイムス」７月号）

　タイトルの「違法に違法を重ねた大学病院」とは、20年３月に千葉県成田市にオープンした「国際医療福祉大学」医学部付属病院の「成田病院」（病床数６４２）のことだ。
筆者は、写真週刊誌『FLASH』の記者を長年務め、事件関係にも強いベテランのジャーナリスト。
同記事（４Ｐ）にもあるように、国際医療福祉大学の医学部は、例の「加計学園」の獣医学部同様、しかも加計に先んじて、当時の安倍政権下の内閣府国際戦略特区制度を活用し、特例で、実に38年ぶりに医学部新設を認めた。極めて認可の構造、経緯が加計と似ていた（下写真）ことから、「第２の加計学園」ともいわれた。
本紙ではいち早く報じたが、他の疑惑と、この「第２の加計学園」の政治絡みの記事２本につき提訴され、なぜか裁判所は「第２の加計学園」の疑惑に関しても何ら問題ないとして本紙は敗訴した。
　だが、この医学部新設に伴う付属病院たる成田病院建設の件でも、医学部学生の実習場所として建設を急ぐ必要もあってだろう、数々の疑惑があり、地元民が認可した千葉県を提訴しているという（今年３月25日、千葉地裁は提訴の権限がないと門前払い。原告は控訴へ）。
（５５６円。税込み。＊注文は月刊タイムス社、FAX03-5269-8460へ）