本紙でつい先日紹介した『アサ芸』の河井事件の地元、広島県のヤクザ幹部が告発した記事が永田町で今、「文春砲」ならぬ「アサ芸砲」だとして話題になっているという。
「日刊ゲンダイ」が報じたもので、むろんその理由は、ヤクザ幹部が河井事件につき、その黒幕は「安倍氏と二階氏」という意のことを告発しているからだ。
それとはまったく別件ながら、その二階俊博自民党幹事長も関わるのでは、という情報が1カ月ほど前からネット情報誌などで出回り(複数のチャート図も)、防衛省などがピリピリし、大手マスコミも取材に動き出している件がある。
沖縄は米軍普天間基地の移転先として進められている辺野古の工事に関わる利権話だ。
もっとも、辺野古の工事自体はすでに2014年から本格化しているし、証拠とされる「覚書」(下に転載)は2011年7月のもの。そのため、「なぜ今ごろ?」、「何か(不純な)思惑があるのでは!?」との憶測も出ていて、シカトする向きもある。
だが、本紙が取材したところ、その覚書の存在は昨年下旬になって表面化したことから告発が最近になっただけのことであり、また、その覚書の立会人が二階氏の裏の代理人との情報は当局も認識しているとの情報を得たので、今回は以下、その概略だけ報じておきたい。
なお、一部ネット情報などはこの利権を辺野古の「砂利石材利権」などと報じているが、それは正確ではない。そのタイトルだと、二階氏の息がかかったとされる業者が辺野古の埋め立て用砂利を納入しているように理解できる。確かに当初はその目論みだったが、その疑惑の業者は県外。そして、県外砂利を入れると外来生物が付着していて環境破壊に繋がる可能性があるとして県内砂利だけ使用となったためその思惑は外れてしまったからだ。