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「下関市長選結果――前田元秘書再選も、安倍前首相の力の陰りは明らか」

 3月14日(日)、安倍晋三前首相のお膝元である山口県下関市市長選挙の投開票があり、安倍前首相の元秘書で、自民・公明・連合山口推薦の前田晋太郎氏(44)が再選を果たした。
本紙で既報のように、安倍氏、自民党の金城湯池である下関市であるだけに、前田氏の再選は当初から確実視されていたが、前回の市長選挙からこの間、モリカケ問題、「桜」の事件など、安倍氏の関与も指摘される疑惑、事件が次々と起きただけに、今回の市長選は実質、安倍氏の信を問うものとも見られ注目を集めていた。
結果は、冒頭に掲げたように、前田氏が、共産党、れいわ新選組などの支援を受けた野党候補の田辺よし子氏(72)に軽くダブルスコア以上の差をつけ当選。そのため、信を得たと見る読者もいるかも知れない。
だが、地元事情通はこう評価する。
「今回はコロナ禍のため、従来、安倍氏、その安倍氏の国家老たる前田氏に批判的な高齢者はなおさら投票に行けないということで、田辺氏の票はせいぜい数千票ではないかと見られていたんです。それが実に2万票以上。田辺陣営では実質、勝利との声さえ上がっています」
前回17年3月の市長選で前田氏が初当選した時は保守分裂選挙だった。そのため、中尾友昭氏の分と併せれば自民党には計9万4000票以上入っていた。今回、投票率は過去最低の37・52%。これに対し、前回は47・09%だったから、この差を修正すると今回も同じ支持を得ていれば前田氏には75万票ほど入っていなければならない。それが57万票ほどと、18万票以上減らしている。
 一方、前回市長選では野党候補(松村正剛氏)は約1万票しか取れなかった。ところが今回、このコロナ禍で投票率は10%ほども下がったにも拘わらず、逆に野党の田辺氏の票はその倍以上の約2万2000票。こうした事実を思えば、確かに前出・事情通氏が、野党側が大善戦し、安倍氏は実質、信任を得られなかったというのもまったくの的外れとはいえないだろう。
実際、地元の自民党関係者はこう漏らす。
「前田氏の選挙事務所には開票開始と共にすぐ当確が出るだろうと、7時にはすでに大勢の支持者が詰めかけていた。それが結局、当確が出たのは9時過ぎです。やはり、安倍さんのいろんな問題が響いたんだと支持者は大きな声こそ出しませんが漏らしていましたね。安倍さんは初日だけとはいえ、応援に入ったのも無理ないとも」
こうしたなか、田辺氏後援者のなかからは、この勢いを買い、次期衆議院選挙では、安倍氏と同じ山口4区から田辺氏を対抗馬としてブツけては、との声も出ているという。そのころなら、すでにコロナ禍は治まっておりなおさらいい線行くのではというわけだ。

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