昨年11月に2度に渡り報じた後、衝撃の重大疑惑が急浮上した。
もっとも、諸事情から、この間、報道を控えざるを得なかったことからずいぶん間が空いてしまったことをお詫びしたい。ようやく、ここに明らかにする。
この連載(2)でも述べたように、大石元組長が所有していた「リクルートホールディングス」(6098。東証1部。東京都千代田区。峰岸真澄社長=冒頭写真)の旧株券3枚の現在の価値は100億円を下らないと見られるが、同社はすでに「指定買取人」に3億円で売るかたちで処理済という立場を取っている。
連載(1)で述べたように、現在、この旧株券は吉岡耕作氏が所有しているが、旧株券を買い戻す際に必ずしも株券は必要でなく、したがって、吉岡氏主張のようにその所有する株券が例え本物であっても何ら問題ないともリクルート側は主張している。旧株券はとっくに実質、ただの紙切れに過ぎないというわけだ。
必要でないといっても、なぜ、緋田氏は株券を引き渡さなかったのかといえば、これも連載(2)で既報のように、緋田氏は電車に乗っていた際、この株券を入れたカバンを紛失したという。そこで遺失物届を出して、また、すでに江副育英会に対し起こした譲渡証人請求(名義書き換え)訴訟で勝訴したので、その株券記番号さえ届ければよかったというわけだ。
ところが、今回始めて明らかになった事実とは、その遺失物届を出した後、実は3枚のうちの1枚が見つかり、その1枚をリクルート側は回収していたという。
しかしながら、繰り返すが、吉岡氏所有の3枚の株券はいずれも真正なものと思われる。
では、リクルートが回収したというその1枚の株券は何だったというのか!?