アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「クレア」のPCR検査会社子会社化阻止の仮処分申立、裁判所認める(しかし、東証が指導しなければ強行説も)

 経営権を巡り、「クレアホールディングス」(1757。東証2部。東京都港区)経営陣と、株主(セノーテキャピタル)とで争奪戦が展開されているのは本紙ウォッチの通りだが、本日、注目すべき展開があった。
クレアは1月14日、簡易株式交換によりPCR専門会社「オンサイトスクリーン」を完全子会社化するとIR。本紙ではこの一番の狙いは、これによりPCR専門会社売却会社が16・47%でクレアの筆頭株主となり、会社法第124条4項により、この会社に「基準日後株主の議決権付与」し、株主側提案の臨時株主総会での現経営陣解任を阻止することではないかと報じたが、セノーテもそう見て、会社法796条3項に基づき1月29日、東京地裁にこの子会社化、それに基準日後の議決権付与を阻止すべく仮処分申し立てを行っていた。(冒頭写真= オンサイトスクリーン完全子会社化のIRを受け、期待されていた株主側の経営権奪取に支障が生じたためか、株価が下がっていた)
これに対し東京地裁は本日、セノーテの申し立てを認め、PCR専門会社の子会社化を仮に差し止めることをクレアに命じる決定を出した。
ついにで報告すると、ダスキン代理店最大手「ナック」(9788。東証1部)の創業者で元社長、名誉会長の西山由之氏のクレア株式の持株比率は、本日、「変更報告書」が出て、8・24%にアップしたことがわかった(取得資金は約15億5800万円)。

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