本紙がウォッチしている、実質、経営陣の交代を求める「クレアホールディングス」(1757。東証2部。東京都港区)の臨時株主総会を巡る、現経営陣側VS「セノーテキャピタル」(岡本武之代表)の攻防だが、経営陣側に付いている経営支配権を巡る案件では著名な大塚和成弁護士がいろんな奇手を出していることは前回報じたが、いよいよ明日にその臨時株主総会(冒頭写真=明治記念会館の会場)が迫るなか、新たな情報が入って来たので追加報道する。
まず、大塚弁護士の名誉のために報告しておくと、セノーテ側はアンケートにおける500円のクオカード提供が会社法で禁止する利益供与に該当するとして仮処分申立を東京地裁に行い、これが棄却されると東京高裁に抗告までしたが、これも11月17日に棄却されている。
大塚弁護士は「プラコー」の経営支配権を巡っては“乗っ取り側”に付いたが、その乗っ取り側は3000円のクオカード提供を申し出、それでも会社側の仮処分は棄却されたのだから、当初からセノーテの仮処分が通らないことはお見通しだったのだろう。
ところが、いよいよ明日開催されるクレアホールディングスの臨時株主総会では、この手の材料を逆手に取り、さらなる奇手を繰り出すのではとの見方も出ている。
株主争奪で不利と見ている会社側が、明日の臨株を“流会”させるとの見方が出ていることは前回記事でも述べた。