アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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コロナ社員に続き――「清水建設」、今度はアスベスト使用建物解体工事で隠ぺい疑惑

 最大手ゼネコンの一角「清水建設」(1803。東証1部。東京都中央区)で、なぜ、こんな疑惑が続けて浮上するのか?
建設現場でコロナのクラスター発生により社員が死去したことを隠ぺいしていたことをすっぱ抜いた今年4月から5月にかけての本紙記事は大きな反響を呼んだが、その清水建設につき、今度は受注したアスベスト使用建物解体工事を巡って隠ぺい疑惑が浮上したので報じる。
その建物とは、大阪府大阪市西成区の「イズミヤショッピングセンター花園店」(=冒頭写真)。現在は同地に「デイリカナートイズミヤ花園店」が新装オープンしている。ちなみに、この旧花園店はイズミヤ1号店。イズミヤグループ各社の本部機能も併設し、長年旗艦店としての役割も果たしていた。
解体工事があったのは2018年5月ごろ。
旧イズミヤ花園店は地上5階建て。
1960年に建設されたことから、当時はこの現場に限らず、安価で耐火性に優れているとしてアスベスト(石綿)が建材として使われていた。
だが、その後、アスベストの粉じんを吸い込むと肺がんなどになることがハッキリし、06年にやっと国は使用禁止に。この12月には、建設現場でアスベストを吸って病気になった元作業員らが起こした裁判で、国の賠償責任が初めて確定したのはご存じの通り(327人。総額約23億円の支払い命令)。

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