8月31日に(1)を報じた際、大臣の名前は有料部分に止めていたが、それは萩生田光一文部科学大臣(冒頭写真左)のことだ。
そして、(1)で紹介したように、本紙の取材に対し、「大臣にいって、警視庁に訴えるようにしますよ」等といって圧力をかけたのは、萩生田大臣の伯父、「はぎ総合インテリア」(東京都八王子市)の萩生田邦雄代表取締役会長のことだ。
この萩生田会長が、転売を巡ってトラブルになった千葉県野田市の将来的には物流倉庫用にするという土地転売に関係していたことは間違いない。
下に掲げたのは、萩生田氏が会長を務めるその「はぎ総合インテリア」、土地を所有していた「東京ソックス」(八王子市。田中伸治社長)など4社で交わせた「アドバイザリー契約書」の一部。
契約日は今年4月8日のことだ。
そして、本紙に告発して来たのは、その契約書の「乙」の関係者。
この契約書の第1条(契約の目的)を見ていただきたい。
東京ソックスは後期記載の不動産(=野田市の土地。約1万300坪)を第三者に売却するに当たり問題を抱えていた。それで、そのアドバイザーとして乙が登場。
そして、東京都ソックスと、問題解決を依頼された乙の間の調整役として丙と共に登場したのが萩生田大臣の伯父というわけだ。
なぜ、萩生田大臣伯父が登場するかといえば、伯父が会長の「はぎ総合インテリア」も、東京ソックスも、丙も皆、本社は、萩生田大臣の地元でもある八王子市。
そう、以前から3者は交流があったようで、田中→萩生田大臣伯父→丙理事長を経て乙に依頼がいったようだ。
では、東京ソックスはどんな問題を抱え、そのために乙にはどんな依頼があったのか?
そもそも、本紙取材に対し、大臣の威光を背景に警察への告訴をチラつかせること自体、言語道断。だが、その依頼内容も「反社会勢力」に関することで、その結論も後述のように信じがたい内容なのだ。