アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<記事紹介>「文科省汚職初公判」--「臼井被告が逮捕でなく在宅起訴で済んだのは、黒川前検事長のお陰」と語る音声録音

大手マスコミは本日、文部科学省汚職の初公判が東京地裁であったと一斉に報じている(冒頭写真=「毎日」本日夕刊)。
この被告のなかに、本紙があの黒川弘務前東京高検検事長の傷害事件に関する収賄疑惑の証拠として今年3月13日に開示した音声記録(一部)で、黒川氏に頼んだ結果、本来、逮捕のところが在宅起訴で済んだといっている当人が出て来るので改めて紹介しておく。
その被告とは、東京医科大学の前理事長だった臼井正彦氏のこと。
この音声録音は18年9月27日、ある傷害事件について工作を頼まされた元「ハンナン」秘書の根来氏と、工作を依頼した側の者(以下の反訳では●●表記)の2人だけの車のなかでの会話を録音したもの。
依頼したこの工作は文科省汚職の件とは別件ながら、この録音した18年9月27日といえば、文科省汚職事件が同年7月に事件化し世を騒がせていた時。そのため、根来氏がこの汚職事件の件でも黒川氏に頼み、実際に効果があったという自慢話をするかたちで出て来たわけだ(ただし、根来氏自身は本紙・山岡の取材にデタラメを言ったと主張)。
ともかく、まずは聞いてみて欲しい
なお、ここで開示しているのは1分2秒だけ。だが、この音声記録は実際には約16分ある。そして、1分2秒のなかには臼井被告の名前は出て来ないが、全体の約16分のなかには何度も出て来る。
それどころか、根来氏はこの臼井被告のお陰で心臓病手術を受け命が助かったと感謝していることから、黒川氏(当時は法務省事務次官)に頼んで在宅で済ませてもらったが、その謝礼は500万円だけ根来氏が自腹で出したともいっている。
以下、この1分2秒分の反訳。

根来: (略)根来さん俺認めるんで(と臼井氏が)言うからな、認めるんやったら俺お願いするとこあるんで、在宅で頼みますわ言うたら、根来さん是非そうしてくれ言うから、ほんで在宅に、ゼーンブ逮捕されへんのやから。
●●: すごいですね、逮捕されないっていうのが、あれだけの報道が出てあんだけんなって在宅でするってのがすごいことですね。
根来: それが黒川さんがしてくれたんや、その時や俺(一緒に黒川氏と)飯食ったの。
●●: そうなんですか。
根来: お願いします言うて。
●●: そんな力があるんですね。
根来: そりゃ(黒川氏は)法律家の一番やもん。
●●: でもあんなテレビで大々的にやったことをそんな在宅にしたら、何かの力が働いたいうの誰でもわかること。
根来: 誰でもわかるけど、誰がやったかわからへん。
●●: そんな無理をそんな偉い人が聞いてくれるんですね。
根来: 俺の頼みやったら聞いてくれへんで(略)。

こうした音声記録の存在などから、本紙は黒川氏の収賄疑惑を疑い、追及していたが、『週刊文春』の賭け麻雀報道で黒川氏が辞任したのはご存じの通りだ。
なお、以下にこの黒川氏の件を、本紙・山岡が『月刊タイムス』今年5月号に書いた記事(3P分)全文を転載しておく。

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