アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(189回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(7月6日~7月10日)

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は22,306円と、先週比-206円安(前稿比+33円→ +184→ ▲559→ +1056円→ +1420円→ +351円→ ▲142円→ +560円→ +357円→ ▲635→ +398円→ +1679→ ▲1569→ +2845→ ▲878→ ▲3318→ ▲393円→ ▲2245→ ▲301)と下落した。その夜、日経平均先物CFDは米国が休場だったため、方向感が乏しく22,217円と小安く引けた。
先週のNYダウは、週間で+812ドル高(前稿比▲855→ +265→ ▲1505ドル→ +172→ +918→ +780→ +354→ +607→ ▲51→ ▲457→ +524→ +2666→ ▲585→ +2463→ ▲4012→ ▲2679→ +456→ ▲358)の、25,828ドルとなかなかの反発ぐあいとなっている。週後半は「新型コロナ肺炎蔓延」のニュースのオンパレードだったにもかかわらずだ。
先週の筆者は、マザーズ指数の崩落のおかげで、納得のいくパフォーマンスが出せた。7月2日の木曜日にマザーズ指数が-5%下げた局面で、6日連続の下げとなったことから一回利食いを決断し、その後また売りなおそうと様子見を決め込んだが、新型コロナ肺炎の世界的な拡大と、木曜日の雇用統計(※遅行指標)で大幅に世界の株価が上昇したこと、そして金曜日のNYダウが休場であることを踏まえ、「ここからは日経平均先物の空売りのほうに分がある!」と判断し、その後はこちらに全力投入した。結果は、日経平均は大して下がらず薄利で撤退することになったが、マザーズ指数は金曜日にバイオ株の一斉蜂起があり、+3.1%もリバウンドしてしまったことから運がよかったか。薄氷の勝利であったと思う。ちなみにマザーズ指数は、必ずタイミングもみて、また売り直そうと考えている。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。今週は、金曜日の寄り付きで、筆者が売買するにあたって一番気をつけている「SQ値」(※オプション)が算出される。現時点では、新型コロナ肺炎の第二波による厭世モードぐらいしか波乱の芽はなさそうに思えるが、このSQが需給の転換点となることが多く、その前の火・水曜日の株価指数動向と金曜の寄り付き後の株価動向には気を配りたい。
特に今週は8日(水)と10日(金)に「上場投資信託ETFの分配金捻出売り需要が7000億円ある」と報道されていることもある。9日には米国新規失業保険件数が発表されるが、7月末をもって失業保険の上乗せ給付金600ドルがなくなるので、こちらもそろそろ不安感がでる頃だろうか!? 先週の経済指標などをみると、基調としてコンセンサスを上まわる強い指標がやたら多かった印象だが、前述した理由から、今週もどちらかといえば、目先やや売り需要が勝る状況とみたほうが無難だと考えている。
そして問題となっている米国の新型コロナ肺炎。とうとう新規感染者数は、7月4日発表で5万7683人と5万人を上回ってもなお止まる兆しがない(※前回のピーク4月24日は3万6291人)。日本も他人ごとではなく、新規感染者の数が明確に増え始めており、国民の不安感は高まるばかりだ。
ところが、どうも株式市場は経済のロックダウン(緊急事態宣言)にしか興味がないようで、経済への影響がわかりやすくでなければ我関せずの構えのようだ。よって、米国、日本株ともに、ロックダウンの兆候がでる、またはでない雰囲気が固まるまでは、投資は控えめに行ったほうがよいと考えている。
今週は決算にも注目したい。米国向けのミニショベル建機が強い「竹内製作所(6432)」の決算が木曜日引けにある。よって金曜日は同社の決算内容が株式市場にどう評価されるのか? この値動きは重要だ。週末金曜日には「安川電機」(6506)の決算もある。事前予想としては、6月26日に決算が発表された同社の子会社で密接な「YE DIGITAL」(2354)の売上が事前予想通りだったことから、「安川電機」も事前予想通りもしくは上振れる数字の決算がでると考えており、同社の株価の推移が強ければ関連銘柄で歩調の「THK」(6481)を購入する予定である。

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