アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>橋下徹VS岩上安身「リツイート」損害賠償請求訴訟――2審も名誉棄損認める、について

 先日も河井夫婦の公選法違反事件(買収)の原資になったと思われる1・5億円の一部が安倍事務所側に還流している疑惑などにつき「インディペンデント・ウェブ・ジャーナル」(IWJ)に出演させてもらうなど主宰者・岩上安身氏にはたいへんお世話になっているし、IWJの活動にも常々敬意を持っているだけに、逆転勝訴を願っていたが、大阪高裁は6月23日、橋下徹・元大阪府知事への33万円の損害賠償を命じた1審を支持し、岩上氏の控訴を棄却した。
本紙も注目していたのは、この名誉棄損に基づく損害賠償請求訴訟、岩上氏が記事を書いたり、発言したことが問われているわけではなく、他人のツイッターの書き込みを岩上氏がリツイートしたところ提訴されたものだったからだ。
岩上氏は2017年10月、「橋下氏が知事時代に幹部職員を自殺に追い込んだ」とする他人の投稿を1回リツイート(注釈はなしで)。同年12月に削除したが、橋下氏は「パワハラする人物だという印象を与えた」として110万円の損賠賠償を求めて大阪地裁に提訴。大阪地裁は19年9月、リツイートした内容は「真実であるとは認められない」し、リツイートも「その表現が人の品格や名声などの評価を低下させるものであるのか否かについて相応の慎重さが求められる」として名誉棄損を認めた。
岩上氏は、「情報提供の趣旨でリツイートしたに過ぎない」などと主張していた。

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