アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙紹介の黒川検事長の重大疑惑ーー「日本タイムズ」が報道。N氏は黒川氏への500万円賄賂を完全否定だが

 本紙は2月28日、「渦中の黒川検事長に関するダーティーな情報ーー暴力団幹部、警察関係、大臣経験代議士なども登場」とのタイトル記事を報じている
一言でいえば、いま安倍内閣のアキレス腱の一つに黒川弘務・東京高検検事長の定年延長問題があるが、その黒川氏に対し、カネを渡してある事件もみ消しを頼んだとの重大疑惑が出てきているという内容だ。
本紙は同記事において、「一部マスコミがすでにこの情報を嗅ぎ付け、近く記事が出るとの情報もある」と記していたが、その“一部マスコミ”とは「日本タイムズ」(東京都千代田区。川上道大代表)のことだった。
一般に知名度はないと思うが、この川上氏、黒川氏の定年延長を政府が決めたことについて、違法で、検察の業務を妨害したとして、この2月3日付で、安倍首相を偽計業務妨害容疑で最高検に告発した人物だ(冒頭写真=2月10日のNHKニュースより。左人物が川上氏)。
また、この川上氏、検察の裏金問題を告発しようとして三井環大阪高検公安部長(当時)が逮捕・罷免された(02年5月)が、この告発に際してマスコミとの間を繋いだ人物。それから15年後の17年2月、三井氏の不服申し立てが審理された(棄却)際も協力してあげていた。
 そうかと思えば、日本タイムズがまだ「四国タイムズ」名で香川県高松市で活動していた際、香川県警と地元暴力団との癒着疑惑を追及していたところ、家族も含め度重なる襲撃を受け、ついには川上氏は組員に銃撃され負傷(06年3月。犯人は懲役15年の実刑。横写真=「読売」06年7月20日大阪地方版記事)。それでも筆を曲げないどころか、さらに精力的に報道を続けており、事情通の間では知る人ぞ知る“信念の人”。
最近では日本タイムズ紙上で、19年12月に21億円の横領容疑で事件化する学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)の元理事長らの不正を早くからスクープしている。
その日本タイムズの3月号で、今回の黒川氏の重大疑惑が報じられた。
もっとも、本紙の“前打ち記事”を見た、カネを黒川氏に渡したとの情報が出ているN氏から人を介して連絡があり、本紙・山岡は昨3月7日、N氏を1時間以上取材した。
そのN氏の言い分をまとめると、事件もみ消しではなく、被害者側に“政界フィクサー”がついていて、その政治的圧力で事件を大きくしようとしていると相談を受けたので複数の国会議員にそうならないように公平に捜査するようにお願いした。そのためにカネを受け取ったことは事実(金額は情報と異なる)。ただし、黒川氏にカネを払って依頼したとの情報はまったく事実ではないとのことだった。

 N氏=根来浩司氏によれば、ただし黒川氏と面識はあるという。(*ココをクリックすれば日本タイムズ記事が見えます
もっとも、それは某衆議院議員の朝の勉強会で1度か2度会っただけ。それも黒川氏が講師として来ていたことからで、その勉強会には30名ぐらいが参加しており、黒川氏は自分の顔すら覚えていないだろうという。(横写真=安倍首相が被告発人の告訴状)
だが、日本タイムズのこの3月号ではまだ公表されていないが、世を大きく騒がせた別件事件でも根来氏は動き、某衆議院議員を介して黒川氏に依頼。その際、この衆議院議員、黒川氏と根来氏との3人だけで料理屋で会い頼んだ結果、本来なら逮捕のところ、在宅起訴で済んだと、根来氏自身が今回の依頼者側に語っている音声録音があると聞いているがと話を向け、伝え聞いている録音内容を伝えていると、当初は記憶にないといっていたのが、そういうことをいったかも知れない、さらにはいった記憶があるとなり、しかし、それは「戯れ言(デタラメ)」をいったに過ぎず、実際には3人で会ったことはないと語った。
 そうはいっても、その音声録音が公表されたら、世間は黒川氏との関係を疑い、黒川氏辞任もあり得るのではないかというと、「その時は、自分は首を吊って死にますわ」と。その私の気持ちを(日本タイムズに)必ず伝えて下さいと、弱気とも思える発言が飛び出した。(横右写真=日本タイムズ記事でカネの受け渡しがあったと記載の東京駅近くのホテル「A」の現場)
もっともその一方で、「黒川さんはあれだけの権力者。本当のことだから、“私は500万円渡してない“と証言します。すると、日本タイムズ側は必ずパクられます」と強気の姿勢も見せた。。また、警察庁のトップ級に500万円支払ったことも完全否定した(横左写真=黒川氏に対し「辞職勧告書」も出している)。
なお、根来氏は自分がかつてハンナンの浅田満会長の秘書的存在だったことも認め、そして自分は「ハンナン一族」とまでいった。
いずれにしろ、今後はこの音声録音内容がいつ、どんなかたちで公表されるのか、そして、そこには実際にどんな会話が入っているのか、いくら「戯れ言」といわれようが、やはり今後の行方を注目しないわけにはいかない。

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