昨年12月25日(水)午前10時から、“最後の総会屋”ともいわれる竹之内昌虎被告の脅迫事件で、本紙・山岡は証人出廷した(第5回公判)。検察・被告双方からの要請あってのことだ。
なお、本紙がなぜこの事件をウォッチし続けているか、またこんなに報告が遅くなったのかについては、第3回公判報告の冒頭で述べている。
そして本紙・山岡が証人に応じた最大の理由は、本来、いう必要がまったくない「5000万円」という金額を、どんないい訳をしようが、ネタ元M氏は、記事削除を求める疑惑を書かれた「GFA」(8733。JQ)の当時の取締役M氏に本紙・山岡の知らないところで伝えるという、結果、本紙の信用度を著しく貶める行為をしたことから、これによって本紙に降りかかった疑いを晴らすいい機会と思ったからだ。
報告済みのように、すでに行われた証人尋問のなかで、GFA元取締役M氏は、5000万円という金額は聞いたが、それが記事削除の対価として要求されたという認識はないと証言している。
だが、本紙・山岡は以下、紹介するように、18年12月下旬に竹之内被告からかかって来た電話に元取締役M氏が代わって話した際、その旨の発言をしていた。また、警視庁原宿警察署で本紙・山岡がネタ元M氏と一緒になってカネを要求しなかったかという屈辱的な質問を受けたことは既報の通り。
検察官 その日の電話(前述の竹之内被告の電話にGFA取締役=当時=M氏が代わって話した際。18年12月下旬)でM氏に何かいわれましたか。
「5000万円という値段をいわれているっていわれて、びっくりした記憶があります」
弁護人 (その日の電話の内容で)あなたとしては、自分が(ネタ元)Mさん(*むろん尋問では実名)と一緒に、(GFA取締役)Mさんにお金を要求していると思われてるんじゃないかと思ったわけですか。
「その時そうです。はい」
弁護人 それで、先ほどの話だと、私も同じ要求をしていると思っているんですかと聞いたんですね。
「そうです。はい」
そしたら、(GFA取締役)Mさんはどういっていたと。
「そうです、っていったんです」