アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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青山メインランド社長恐喝事件――川又被告公判に、共犯とされる小林・堀川両被告が検察側証人として出廷

大変報告が遅くなって恐縮だが、昨年12月25日、東京地裁において午前10時半から川又誠矢被告(冒頭写真)の公判があった。
既報のように、「青山メインランド」西原良三社長に対する恐喝事件は、山田浩貴、松浦正親両被告によるものと、小林英雄・堀川嘉照両被告による2件発生。そして、川又被告は小林・堀川両被告と共謀していたとして、2人に約2カ月遅れて逮捕・起訴された
というのは、小林・堀川両被告は500万円を恐喝し、後2000万円を支払わせる約束をさせていたのだが、実際に西原社長に2度に渡り面談したのも、500万円を受け取ったのもこの2人だけ。川又被告は裏で指示した「黒幕」とされ、直接動いてないので、2人の供述、堀川被告が残していた音声録音やLINE記録などから行けると判断してのことのようだ。
これに対し、これも本紙既報の通りだが、川又被告は初公判において冒頭、自ら、まったく事実に反するとして全面的に争う意向を明らかにしていた
こうしたなか、この日の公判では、実行役とされる2人が検察側証人として出廷したのだ。
したがって、今回の2人の尋問では、川又被告との共謀を裏づける未だ出ていない生々しい証言が飛び出すのではないかとも見られていた。
結論だけ先にいえば、2人で計約3時間尋問はあったが、新たなこれという証言は飛び出さなかった。
それを予感させるかのように、2人の証言の前には、川又被告の代理人弁護士は冒頭陳述を20分近くに渡り述べた。
裁判員裁判では弁護側冒頭陳述は必ず行うが、そうでない刑事裁判では行わなくていい。読者も、検察側の冒頭陳述はご存知でも、弁護人の冒頭陳述? と驚かれる方もいうのではないだろうか。
以下に、まずはこの弁護側冒陳を要約、解説付きで紹介する。
その上で、堀川・小林両被告の証人尋問については、川又被告の意向・指示とも考えられる具体的な電話(LINEも)の会話記録などを中心に、いくつか他のそれなりに気になった証言などもいくつか紹介する。

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