アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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来週上場する「アクトコール」代表の触れられたくない過去

 7月13日、「アクトコール」(東京都新宿区)なる会社がマザーズに上場する(6064。主幹事はSBI証券)。
不動産賃貸に関する周辺業務をサポートする会社で、11年11月期の売上高は約14億1500万円。利益約4900万円。
代表は平井俊広氏(冒頭写真。47)。
同社が上場審査のために提出した有価証券届出書の平井氏の経歴を見ると、平成8(96)年5月、「日本ビーンズ」(大阪市中央区)代表取締役となっている。
まず、気になるのはこの日本ビーンズだ。
平井氏が代表の98年7月に事件は起きた。
この会社、数十万円する幼児用教材の訪問販売会社なのだが、悪質な販売を繰り返していたとして、大阪府警生活経済課は販売員を訪問販売法違反(不実の告知、威迫困惑)で逮捕すると共に、事務所など3箇所を一斉捜索した。
当時の報道によれば、販売員はクーリングオフを申し出た顧客に対し、「業務妨害で訴える!」「住所はわかっとるんや。毎日家に押しかけたる!」などと脅し、クーリングオフを妨げたという。
府警は組織的関与もあると見て捜査したが、平井氏逮捕にまでは至らなかった。
実は平井氏、大学卒後、「高島屋」に約5年いて独立。その後、「アムウェイ」を皮切りに多くのマルチ企業の販売員を経験し、その多くでトップに上り詰めたとされる。
そして、その経験から、マルチ(=ネットワークビジネス)関係の多くの本を出していた(上写真)。

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