「キングスコイン」という仮想通貨(現「暗号通貨」)が2018年10月11日、ニュージーランドの「BIT NOAH」(ビットノア)というマイナーな取引所に上場した。
1日数件の取引があるかないかで流動性はゼロ。つまり、ICOの意味がないといっていいコインだ。
発行元は香港の「スカイキングスインターナショナル」という会社だが、キングス経営陣の一人はスパムメールで有名らしい。また、鳩山由紀夫元首相を広告塔に担いだ格好にも(18年12月、キングスが中国企業と提携発表したのは「日本ブロックチェーン技術サミット」会場。鳩山氏は同サミットに来賓として来ていた)。
そんな悪い噂のキングスコインだが、筆者は仮想通貨に詳しくないので、読者の皆さんにはググってどんな評判なのか見てほしい。
さて、本題に入ろう。
このキングスコイン発行会社は香港と冒頭に述べたが、同社の経営陣を見て見ると日本人と思われる名前が3名ある。内2人は苗字が同じ。
David.H.TamakiとEddie.E.Tamaki。
それぞれ、玉置秀樹、玉置栄三郎が本名のようで、兄弟らしい。 秀樹氏は「メディアプラス」(東京都港区)という会社の社長。
スタイリスト、ヨガインストラクター、心理カウンセラー、料理研究家などを企業に紹介する会社らしい。
一方の栄三郎氏はかつてあの「イー・キャッシュ」(3840。東証2部。現「パス」)の元社長。ちなみに、現在このパスは以前、仕手筋として名を馳せた「Oakキャピタル」(3113。東証2部)が27・76%の筆頭株主であるが、万年赤字続きのハコモノ企業といわれている。
それはさておき、実はこの2人の玉置氏、本当は玉木と書く。
秀樹氏の経歴は不明だが、栄三郎氏は麻布獣医大出身の獣医師でもある。出身は香川県。
そう「国民民主党」代表の玉木雄一郎氏(横左写真)の父親は香川県獣医師会副会長でもあった。そして、雄一郎代表の地元は香川県。そう、この3人の玉木氏は兄弟で、雄一郎が長男。次男・秀樹氏、三男が栄三郎氏。
栄三郎氏がイー・キャッシュ代表だった時も、雄一郎氏の関係がいろいろ指摘され、本紙でも報じたほど。
まして今回は後の弟2人が怪しげな仮想通貨に関与していたのだ。しかも、上場しても値が付かない状態。投資家は大損していうわけで、これではあれこれいわれるのはなおさら時間の問題だろう。雄一等代表は、早く説明責任を果たした方がいいのかも知れない。
それにしても、有力(?)野党の代表にまたまたマイナス情報が。脇が甘いというか、責任感がないというか、これでは安倍首相はニンマリだろう。