昨年も上場企業とは名ばかりの実態がほとんどないといってもいい、あるいは業績が長期間赤字の“危ない上場企業”(ボロ会社)株の急騰が相次いだ。
多過ぎてすべては取り上げられないが、昨年3月に株価がピークのS社、6月のP社(冒頭写真)、7月のG社、10月のK社、別のG社、そして直近ではM社(下写真)といった具合。
これらのどうしようもないボロ株に共通することは第三者割当、または新株予約権を発行していることだ。
銀行が融資してくれない場合、上場企業の“錬金術”として増資はよくあることだが、これらの銘柄に共通した裏の出資者が複数いることが特徴だ。
要するに、名義人が名義貸しであり、真の名義人は表に出て来ない。従来型の投資顧問を使って煽って株価を吊り上げて出来高を急増させ逃げるーー百歩譲ってここまでは仕方ないとしよう。しかし、こちらのケースではこんな疑惑があるのだ。