アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(143回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月5日~8月9日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,0872円と前稿比で-571円安(前稿+191円⇒ ▲219円→ ▲60円→ +470円→ +17円→ +142円→ +232円→ +284円)の大暴落になった。
土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、20,938円となっているので、日経平均先物は、約20,910円であり、実質-661円の暴落だ。
 いつも通り、すべての引き金はこの男が引く。先週木曜日の深夜、トランプ大統領のツイッターからさく裂した「対中追加関税第4弾(3000億円×10%)」のツイートで、前日のFOMCの混乱から立ち直っていた米国株式市場は、突如ボキっと折れた。この日は約600ドル近い大暴落となって、せっかくこの直前にユーフォリアになったように思えた株式市場は、凍りついてしまったのだ。
筆者のPFも、今回はなすすべなく直撃を受けている。深夜AM2:30頃、くだんのツイートがなされたようだが、筆者が就寝する直前(AM1:00)まで、米国株は絶好調の値動きをみせ、特に半導体(SOX指数)は非常に強く、「明日の朝はどれくらい値上がりしているかな?」などと皮算用していたから笑えない。
前稿で、「米中貿易協議」は、米国側としてはフラストレーションだけが溜まる展開となる、と書いておいて無警戒だったことについては、恥じ入るばかりだ。その上、金曜日の日経平均株価指数の寄り付きをみて、「対中貿易関税に関してはまだ決定事項ではない」と「SUMCO(3436)」をナンピン買いしてしまった。この判断に関しては、今になって思えば、就寝前のブル相場の様子が、脳内で強気バイアスとして残ってしまっていたためだと感じざるをえない。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。NYダウは、木曜日のトランプ砲の前は27,175ドルだったが、週末26,496ドルと-679ドル安で引けている。他方、日経平均株価は同時点からは-862円安。ドル円は2.5円近い円高になっているので、1円の円高で日経平均株価は200円~250円程度のマイナス寄与となることを考えても、下押し圧力は500円~625円程度。いずれにせよ、日経平均株価は世界の景気敏感株だということを踏まえてもNYダウと比肩して、下がり過ぎだと感じる。
FEDウォッチに関しても、テクニカルの項で後述するが、もはや利下げ催促相場の始まりを予感させるもの。となれば9月19日の次回FOMCまでは、通常なら強気でよいだろう。加えて、こちらもテクニカルの項で後述しているが、「裁定売り残と裁定買い残」のバランスの強材料もある。ここしばらく書いているが、市場の大暴落は極端に起こりづらいのが今の市況である。最後に、こちらもテクニカルの項に後述しているが、7月4週目は海外勢が、日本株をまとまった額買い越している。先週にまとまった売りがでていることは間違いないが、景気敏感株の一角は、しっかり底入れのシグナルを出していたのだ。このあたりが強気の根拠となる。
逆に弱気の根拠としては、中国側が、米国の対中追加関税第4弾に関して報復行為をすることだろう! 中国はいまのところ具体的な報復行為を表明していないが、8月上旬の「北載河会議」を控えているため、遅くともこれを過ぎれば方針を固めてくるだろう。この会議だが、得てして長老たちは頭が固いのが常で、柔軟性を欠いた強気の対応をしてきそうでイヤな雰囲気だ。中国としては、米国が求める農産物をとりあえず購入さえすれば、トランプ氏は対中関税第4弾をあっさり取り下げて、選挙モードとなる可能性も高いと思うのだがいかがだろうか!?

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