石原慎太郎東京都知事が強引に進めようとしているとしか思えない“都民の台所”を預かる「築地市場」の豊洲への移転問題――本紙では一貫して反対の立場から、この間、ゴーサンを出すために裏で“謀略”があった可能性もあるとして、「東卸」の件を逐一取り上げて来た。
そうしたなか、3月11日、東日本大地震が発生し、築地市場の移転予定地である豊洲の東京ガス工場跡地も液状化現象が起きているとの情報が入って来た(冒頭写真は移転予定地の一部と、そこに立つ看板)。
東京湾の埋め立て地故、液状化が起きても不思議ではないが、問題はその程度が、築地市場移転に支障を来すほど深刻かどうかなのだが、都中央卸売市場によれば、約90箇所、地下水の噴出が確認されているという。
そして、この対策のためには、すでに明らかになっている土壌汚染処理(約586億円)以上のコストがかかるということで、もはや事実上、豊洲移転は無理との声さえ一部関係者の間では上がっているという。
そこで本紙は真偽を確認すべく、4月5日、現場を撮影して来た(以下にその写真を掲載)。