3月14日、「丸大証券」(東京都中央区)が東京地裁に自己破産を申請したのは大手マスコミ既報の通り。
前日、顧客からの預かり資産約3億円のうちの約2億円を不正流用していたとして営業停止になっていた。負債総額は約16億5400万円とのことだ(昨年3月末時点)。
既報道では顧客からの預かり資産に手をつけるまで経営が悪化していた原因につき、この間の株式市場の低迷などを上げていたが、ある関係者はこう漏らす。
「丸大証券は、事情通の間では仕手筋御用達で有名だった。連んだ仕手筋が仕掛けた銘柄を自社で推奨し、一般顧客に買わせた。最初は一般顧客も儲かるかも知れないが、一般顧客に小口にして売り、仕手筋が売り逃げするシナリオなんだから、これじゃあ、一般顧客は逃げますよ。また、丸大自身も結局は仕手筋に損を掴まされたということでは。自業自得だけど」。
本紙既報のように、過去には中江滋樹(横写真)、森下安道、白杉恵子各氏も利用していたという。
また、銘柄としては近年では「オートウェーブ」、「クレアホールディングス」、上場廃止になった「サイバーファーム」などの名も出ていた。