アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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秋元司副大臣の保育事業助成金絡み疑惑相手=塩田こと川崎氏の経歴詐称疑惑

 3年間で1400名もの外国人留学生が「所在不明」となっている東京福祉大学側からの献金の事実(同大学客員教授、理事兼任も)、「東レ」(3402。東証1部。東京都中央区)社長への闇金取立代理電話疑惑(弁護士法違反の疑いも)、そして今回、安倍内閣の目玉政策の1つ、保育事業助成金につき、内閣府副大臣として同事業責任者の地位にありながらその助成金詐欺疑惑が出ている会社「WINカンパニー」(福岡市)側から大量のパーティー券を購入してもらっていたことから“口利き”疑惑さえ出ている秋元司内閣府副大臣兼環境副大臣(47。自民党二階派。当選3回)--今年4月以降にこのように問題、疑惑がゾロゾロ出て来たわけだが、いうまでもなく、もっとも重大なのは安倍内閣に最も打撃を与え得る保育事業助成金が絡む件だ。(冒頭写真=5月23日の参議院厚生労働委員会で疑惑に答える秋元代議士)
本紙はその疑惑の相手、「WINカンパニー」の塩田大介こと川崎大資氏(47)のことを長年報じていたことから、興味深い2つの点を知り得るので追加報道する。
まず1つは、改名に関係する経歴詐称疑惑だ。
 既報のように、川崎氏は過去、脱税、競売妨害で2度有罪判決を受け服役していた。
16年2月、川崎氏は「WINカンパニー」の代表に就き、それ以降に今回の疑惑が飛び出すわけだが、その時点で川崎氏に名前が変わっていた。これは偶然でなく、自分の“前科”を知られないために改名したと思われる。
本紙は川崎氏が塩田氏の時代、代表取締役を務めていた「ABCホーム.」(東京都港区。09年8月倒産。負債総額約103億円。脱税の前科は同社に関して)に関する某企業調査会社データを保管していた。2005年9月29日調査分とされるもの。
同じ調査会社の「WINカンパニー」のデータ(今年4月26日調査)も取ったのだが、そこにはそれぞれの代表者、つまり塩田こと川崎氏という同一人物の生年月日、経歴なども記されている。
それを見比べると、生年月日も異なれば、経歴もまったく違う。塩田氏時代のデータでは高卒になっていたのが、川崎氏データでは有名私大中退となってもいる。
(上写真=塩田氏こと川崎氏。「データ・マックス」記事より)

 この2つのデータ部分を横に転載した。
そう、このように生年月日はわずかに5日だが異なる。
そして、有名私大とは、中央大学のこと。
あくまで中退だからこのデータだけ見ても矛盾しないが、塩田氏時代の経歴だとまだ大学生でもおかしくない21歳になリたての時期に「青山メインランド」に入社したことになっている。
塩田氏=川崎氏であることは、「データ・マックス」報道によれば、川崎氏側の代理人弁護士も認めているところだが、川崎氏になってのデータでは「ABCホーム.」代表だった事実もまったく記されていない。これまた、同社は破産しているから確かに知られたくない事実だろう。
ただし、「ソシアルダンスの選手として活動」という経歴は、本紙既報のように、塩田氏時代、「日本ダンス議会」(顧問に中川秀直、山東昭子ら)という団体と懇意にしていた(後述する塩田氏結婚式で同議会会長が中川元自民党幹事長らと共に媒酌人を務めた)わけで、わずかに塩田氏との関係が伺われる。
深読みすれば、川崎氏の経歴にサイパンの会社を入れたのは、40歳を過ぎても会社経営歴がなければ信用に関わり、融資も受けにくいからだろう。海外の会社としたのは、日本企業のようにすぐ会社謄本を取って事実確認できないからではないのか。
中央大学「中退」にしても、「中退」だとやはり事実確認しにくい。しかし高卒よりは同じく信用度が高いと見てのことか。
後、「母が経営していた保育施設の経営を手伝う」の記載だが、これも川崎姓は妻の実家のものだから、厳密には義母では(養子で入ったから実母でもいいのか?)。
誕生日をわずかに5日変えたのも、同一人物と確認されないようにするためだろう。(出身地を大阪から東京に変えているのも)。しかし、年齢まで変えるといろいろ支障が出るが、この程度だと記入違いなどで誤魔化せると思ってのことか。
「こうした信用調査会社の経歴データは本人申告が基本。だから、通ったのでしょう。しかし、この信用調査会社に確認したら塩田氏=川崎氏と知っていました。なぜ、キチンと記載ないし訂正しないのか? 信用調査会社のなかには、いろんな名目でカネを取り、同社が独自に下す企業信用調査点(100点満点。50以下だと融資を受けにくいとされる)を上げるケースもある。キチンと同一人物と記していたら銀行はWINカンパニーに融資しないも何も、塩田氏は反社会勢力との関係もいわれブラック認定ですから、融資したくても無理でしょう」(企業調査会社筋)
塩田氏こと川崎氏の経歴詐称疑惑も問題だが、今回、企業調査会社データの杜撰な実態も浮きぼりになった格好だ。
もう1つの事実は、秋元氏は塩田氏こと川崎氏の結婚式(07年11月。ザ・リッツ・カールトン大阪で)に出ていたが、捜したら、その結婚式の席次表が出て来たのでその秋元氏と同テーブル席の部分を参考までに添付しておく。
元サッカー日本代表のラモス、女子プロレスラーの神取忍も同席。秋元氏はこの時、参議院議員の1回生。
同じテーブルには小林興起氏(代議士表記)もいたが、秋元氏は学生時代から小林氏の秘書をしていた。もっともこの約2年前、小泉内閣の郵政民営化法案に小林氏は反対し自民党離党を余儀なくされ、直後の選挙で刺客(小池百合子)を向けられ浪人中のはず。神取も当時は参議院議員のはずなのだが……。
ちなみに、冒頭で述べた「東レ」絡みの疑惑で秋元氏と連携しているとも思われる田邊勝己弁護士も、塩田氏の結婚式に出ていた。田邊氏は、塩田氏が「ABCホーム.」社長時代、訴訟の代理人をしていた。

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