本紙では2016年8月、かつては不動産会社「ABCホーム.」(東京都港区。09年8月倒産。負債総額約103億円)の会長などで稼ぎ、芸能人などのタニマチとして有名だったものの、一転、脱税、競売妨害に問われ塀の中に落ちた塩田大介氏(52。冒頭写真。13年時)だったが、「W社」(東京都新宿区)で新たに保育事業に乗り出したことを報じている。
その際、過去を問われないためにW社顧問として「潮田大輔」という変名を使っているとも報じたが、実はこれは正確ではなかった。
確かに、そういう変名も使っていたのだが、実は16年2月、そもそもW社を創業した母親に代わり代表取締役に就任した、姓も名も異なることから別人と思っていた人物こそが塩田氏本人だったことが関係者の証言などから判明した。
その関係者によれば、相手によって、現在でも「塩田大介」の以前の本名、「潮田大輔」、そして新たな名前の3つを使い分けているという。
そして企業信用調査会社資料によれば、この保育事業会社W社、当時は3600万円程度の売上げ(15年5月期)に過ぎなかったが、わずか3年で約7億4000万円(18年5月期)と急拡大させている。
保育といえば、待機児童の急増が社会問題化し、いまや国も助成に乗り出している旬の事業。塩田氏、さすが目のつけどころがいいといいたいところだが、前の「ABCホーム.」の時は架空の仲介手数料を払う手口で脱税していたわけだが、このW社の方でも問題や重大疑惑を起こしていることがわかったので無視できないのだ。