去る2月6月、本紙・山岡は“最後の黒幕”ともいわれる朝堂院大覚氏(=冒頭写真。78。本名・松浦良右)に東京・南青山の自宅がある高層ビル1階ロビーに呼びつけられ、本紙が書いている息子・松浦大助氏の関連会社などが「ストリーム」相場操縦の件で強制調査された関係記事すべての削除を要求された。
拒否すると、「売られたケンカだ」、「(俺と)争うってことやな」などといわれた。挙句、本紙・山岡の関係者が「2000万円ですべての記事を消せる」と言って来たので朝堂院氏は「2000万円用意していた」などと事実無根としか思えないことをいい、「それも皆、いわなしゃあない」とも。
恫喝としか思えなかった。
それでも相手が相手なので無視していたのだが、つい先日、たまたま知人に教えられ確認してみると、朝堂院氏は自分がやっているネットTV(16年12月2日放送分)において、本紙・山岡を2年連続で「外道ジャーナリスト大賞」に選んでやったから「おめでとう」と言い、その選定理由は、山岡が企業のスキャンダルを書きたて50万円、100万円もらった挙句、スキャンダルが出たその企業の株価が下がったところをカラ売りしてさらに儲けているからという。
まったくの虚偽をタレ流していたわけで、これはさすがに無視できないと思い、取り上げることにした。
それにしても、「ストリーム」(3071。マザーズ)相場操縦の件と朝堂院氏は何の関係もないはず。息子・大助氏や、松浦正親氏(同容疑で逮捕も不起訴に)など当事者が言って来るならともかく、なぜ朝堂院氏なのか?
聞いてみると、それは「ドンキホーテホールディングス」(7532。東証1部。今年2月から「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」に社名変更)がいま渋谷・道玄坂で進めているホテル建設のための地上げトラブルと関係していた。(上写真=『週刊東洋経済』3月30日号記事)