本紙は安倍晋三首相の地元・山口県下関市発注のし尿処理場の疑惑について、これまで何度も報じて来た。
こちらは下関市彦島福浦町で2005年10月末から着工している「汚泥再処理センター」で、建設費は28億1400万円。
だが、同じ市内に実はもう一つのし尿処理場がすでに建設中(冒頭新聞記事「読売新聞」05年11月27日地方版中の地図参照のこと)なのだ。
こちらは旧豊北町の「豊浦大津衛生センター」(下関市豊北町)の改修工事で、改修費は12億7800万円。
同じ市に2つのし尿処理場が存在するのは、旧豊北町は05年2月に下関市に合併されたが、それを前提としたし尿処理場の統合が検討されなかった上、旧豊北町の施設は処理機械が4基あるが、耐久年数を過ぎたまま使用していたところ内2基が05年8月に破損し、緊急に再開する必要に迫られた結果だ。
さて、本題のこの「もう1つのし尿処理場」の官製談合疑惑とは、ズバリ、安倍首相の“国家老”といっていい江島潔下関市長と、この工事の下請けに入った「プラウド」なる会社との間で1億5000万円もの公的資金が水増し発注されている疑惑があり、そのカネの行方に関してのことなのだ。
(以下に疑惑を裏づける「誓約書」を掲載)