「高血圧や糖尿病が改善する」「病院に行かなくても治療できる」などと事実でないことを告げるなどして家庭用医療布団を販売したとして、消費者庁から1月8日、特定商取引法違反(不実告知など)で9カ月間、新規勧誘などの業務停止命令を受けたマルチ販売(連鎖販売取引)企業「ロイヤルジャパン」(東京都新宿区。下写真は入居ビル)。
全国の消費生活センターなどに12年度以降453件の相談が寄せられ、内容が余りに悪質だったことから今回の処分になったようだ。
このロイヤルジャパン、高卒後、寝具類販売業に従事していた中込正男氏(51)が96年12月に設立。会員は全国に約2600名おり、この数年の年商は約80億円。
同社のHPを見ると、今回の処分については一切触れず、同社は「製造に特化した企業に生まれ変わりました」との記載が。そして、それに合わせ中込氏ら役員全員が退任したとの記載も。
ところが、本紙が得た情報では、今回の消費者庁の命令などどこ吹く風とばかり、実質、いまも営業を続けているという。
どういうことか?