アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(504)「当局、『村上ファンド』に注目」

 最近、執行猶予が明けたこともあってか、村上世彰氏(55)の手掛ける「村上ファンド」が勢いづいている。
そう、ニッポン放送株を巡るインサイダー事件で東京地検特捜部に06年6月に逮捕された元通産官僚(11年6月、懲役2年、執行猶予3年確定)。逮捕後、拠点をシンガポールに移し、表には一切出なくなったあの御仁のことだ。
現在、その村上氏が個人、資金運用会社「C&Iホールディングス」(東京都港区)、関連会社などで計5%以上保有している銘柄は「アコーディア・ゴルフ」(2131。19・47%)、「黒田電気」(7517。16・06%)、「ヨロズ」(7294。12・06%)、「エクセル」(7591。7・32%)、「三信電気」(8150。6・21%)。いずれも東証1部に上場している。その他5%以下は約30銘柄とのこと。判明しているだけでも約500億円の資金になる。
しかも、これらは第三者の出資を仰いだものではなく、いずれも村上氏個人の資産を運用したものと見られる。
今回は、そのなかでも黒田電気に注目したい。
村上ファンドの持ち株16・06%の内訳は最新の7月17日提出の「大量保有報告書」によれば、村上氏個人の9・31%を筆頭に、C&Iホールディングスの3・84%、それに関連会社「南青山不動産」2・64%、C&Iホールディングスの代表で、村上の娘・野村絢氏個人0・07%、顧問弁護士の中島章智氏0・19%の共同保有となっている。

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