アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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新興銀関連“倒産”9件目ーー東証1部だった「NISグループ」、民再開始決定

 5月9日に民事再生申請し、17日に開始決定を受けた「NISグループ」(愛媛県松山市)ーー。負債総額は約508億円。今年に入って上場企業の倒産は「エルピーダメモリ」(2月)、「山水電気」(4月)に続き3件目。負債規模では今年に入って3番目の大きさ。
NISグループは旧名ニッシン。消費者ローンから商工ローンも。その後、債権回収業務にも進出し、99年9月には東証1部にも上場。また03年3月期には年収約414億円、純利益約50億円と最高益だった。
だが、貸し出し上限金利の引き下げ、過払い金支払いで収益が急激に悪化。そんななか、NISグループは「中小企業振興ネットワーク」参加企業に。09年12月には、同じく中小企業振興ネットワーク企業で10年10月に民再になる「中小企業保証機構」が一部株式を取得。さらに10年8月には第3者割当を行った結果、同じく振興ネットワーク企業の「ネオラインホールディングス」傘下入りしていた。
(上写真=日本振興銀行の元会長・木村剛氏のコンサル会社と同じ「フィナンシャル」の名を冠した「市ヶ谷フィナンシャルビル」の表示。NISグループ企業の社名も)

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