元総会屋の本原克己氏が、あろうことか、東証1部に上場している「エイベックス・グループ・ホールディングス」(7860)の松浦勝人社長個人に対し、現役の暴力団組長らと共に監禁され、精神的ダメージを負ったとして損害賠償を求めた注目の民事訴訟だが、本紙では昨年10月以降、フォローしてなかった。
というのは、事が事だけに、まず「監禁」という行為があったかどうかが争われているため、1回の口頭弁論があっただけで、その後、非公開の弁論準備手続きに入り、以来、7月19日まで8回の弁論準備手続きに至っているからだ。
ただし、その間、双方各2回の準備書面を提出しており、それを閲覧すると争点のポイントがわかるので、その最新の現状をお伝えする。
(冒頭記事=「週刊文春」11年6月30日号)