元総会屋の本原克己氏が、監禁され、その精神的ダメージから障害者3級になったなどとして、東証1部の大手エンターテインメント会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」(本社・東京都港区)の松浦勝人社長(冒頭写真)個人に対し3000万円の損害賠償請求を求めて提訴した裁判の第2回弁論準備手続きが去る10月12日午後4時半から東京地裁であった。
本紙既報のように、8月18日の第1回弁論準備手続きに続くものだ。
この訴訟、6月16日に第1回目の口頭弁論があったが、松浦社長は暴力団組長らと本原氏を「監禁」したことも、その結果、障害者3級になったことなども否認しており、基本的に全面的に争う構えを見せている。
こうなると、損害の前提となる「監禁」という刑事事件にも問われかねない行為自体、本当にあったのかどうかということにもなる。
こうしたなか、裁判官は争点となっている事実は何で、その事実を明らかにするためにどのような証拠があるのかなど、口頭弁論期日外に行った方がいいと考え、弁論準備手続に入ったと思われる。