アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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薬物重大情報などが出たのに――「エイベックス」松浦勝人社長再任、株主総会シャンシャンの異常

 6月24日午前、「エイベックス・グループ・ホールディングス」(7860。東証1部。東京都港区)の株主総会が開催された。
エイベックスといえば、本紙既報のように、過去、松浦勝人社長の薬物疑惑他、数々のスキャンダルがあったにも関わらず株主総会が荒れたことはまずなかった。
だが、さすがに今回こそは大荒れ必至との見方が出、それなりの報道もあった。
その最大の原因は、連続でエイベックスについて追及している『週刊文春』記事。なかでも6月14日に出た第4弾(上左写真=6月21日号記事)は、松浦社長が、エイベックスに移籍した沢尻エリカに対し、「俺の女になれ!」と強要したり、「ドラッグを用意できる」と持ちかけ、その場で2人一緒に違法薬物を吸った疑惑を提起する驚くべき内容だった。過去にも薬物疑惑は囁かれていたが、今回は、沢尻の夫・高城剛氏が沢尻から直に聞いたと実名告発しており、過去の報道とは信ぴょう度がまるで違った。
ところが、終わってみれば、約900名の株主が出席したとされるが、わずか1時間半で終了。完全なシャンシャン総会だったという。
関係者によれば、質問は20ほど出たには出たそうだ。だが、「シークレット・ライヴは再開されないのか?」「AKB48のようなアイドルグループを育てないのか?」など、マニアックなもので、前述のような同社が触れて欲しくない核心部分に迫るものは皆無だったという。
しかし、エイベックスは東証1部上場だ。
そのトップに犯罪にさえ抵触し得るような疑惑が出れば、追及されて当然。否、追及しなければならない案件だろう。

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