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『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第43回(最終回)「フィナーレは水野久美」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

最終回である。100回くらいは続けたかったが、またどこかで再開するかもね、しばしお別れ。しかしまあ皮肉なことに最後なのにネタが山のように押し寄せてきちゃったよ。
 何十年ぶりかでデモは盛り上がるし(ジグザグデモは復活しないのか)、「『三里塚の夏』を観る」(DVD付き、太田出版)は刊行されるし、地井武男は急死するし(『非行少年・若者の砦』を公開してくれ!)、報道写真家の鏡・福島菊次郎のドキュメンタリー映画『福島菊次郎90歳 ニッポンの嘘』は公開されるし(8月4日?銀座シネパトス)、傑作テレビドラマ『大都会』が全編DVDレンタル可能になったし、初めて封切りで観た怪獣映画『キングコングVSゴジラ』から50周年の夏休み、とそれだけでも6回分はあるぞどーする? いやいや何にも増してフィナーレにふさわしいネタがあった!
それは我が永遠のヒロイン・水野久美なのだ。『女優 水野久美』(樋口尚文著 洋泉社)刊行を記念して、水野久美映画祭(8月11日?24日 銀座シネパトス トークイベント&サイン会もあり)が行われる。今まで生きててよかった。わしが水野久美に恋心を抱いたのは、今から47年も前、12歳のときだった。
その年の夏休みに公開された『フランケンシュタインVS地底怪獣バラゴン』のヒロイン、若手女科学者、顔立ちは派手めで、どちらかというとギャングの娼婦てな感じなのだが、怪獣映画に妙にフィットして、相手役のニック・アダムス(こちらも科学者)に色目を使っていそうで、巨大化するフランケンシュタインの怪物からも慕われているところがグッときた(バラゴンに食われそうになる寸前にフランケンに助けられるシーンが最高)。

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