今週発売の『アサヒ芸能』(10月9日号)が4頁使い、実に興味深い記事を掲載している(冒頭写真)。
10月16日に東証1部または2部に上場が予定されている「リクルートホールディングス」(6098。東京都中央区)の株、3万株(株式分割で現在は30万株に相当。公開価格1株2800万円で計算すると8億4000万円)を保有しているとする山口組直系「大石組」(岡山県)の組長だった大石誉夫氏(81。12年2月引退)が、今年8月、リクルートを相手取り、株主権確認を求めて東京地裁に提訴していたという内容だ。
いまは現役ではないものの、わずか2年半前まで山口組直系組長だった者が大量の株券を保有していたというのだから、それだけでも驚きだ。
が、実は本紙はリクルートが上場に向け動き出した2年ほど前、「元幹部の『手記』は語る――緋田氏所有『江副リクルート株』購入資金は反社を騙したもの!?」というタイトル記事を報じている。
その記事中では山口組の関西の直系親分に止めているが、まさに大石元組長のことだったのだ。
そして、大石元組長にその3万株を譲渡したのがあの緋田将士氏であること、その緋田氏が仲介した同株は、元々仕手筋としても有名だったワールドの畑崎廣敏氏の所有だったことも本紙でも述べていた。
ただ、アサ芸記事では、緋田氏は約3億円で購入したリクルート株3万株を6億円で売ったことになっているが、本紙が得た情報では大石元組長が出したのは2万株分5億円(内2500万円は大石氏の秘書だったM組員)。残り1億円は緋田氏が用意したと聞いている。
いずれにしろ、大石氏が現役時代の05年のことで、緋田氏は自分の購入額の3倍の額で、当時、公私共に世話になっていた大石組長に売ったようなのだ。