アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「豊洲移転」巡る最終決戦直前に飛び出した、築地「東卸」理事長らの背任疑惑

 なぜか大手マスコミは11月2日の「毎日」しか取り上げていないが、とんでもない重大疑惑が飛び出した。
その前に、石原慎太郎東京都知事(冒頭右写真)が強行しようとしている築地市場の豊洲移転を巡る現状について報告しておこう。
築地市場(冒頭左写真)の移転話が持ち上がったのは、施設の老朽化からのこと。1988年には、現在の場所での建て替えが検討されたが財政難で頓挫。翌99年、知事になった石原氏が「豊洲移転」を言い出したわけで、まさにその張本人。
そこに飛び出したのが豊洲地区の土壌汚染問題だ。東京ガス工場跡地で、当初から土壌汚染は予測できたと思うのだが、それにしてもベンゼンに至っては安全基準値の実に4万倍以上。都は土壌汚染対策は可能とするが、科学的な証明はできておらず、「都民の台所」を預かる場所としては致命的な欠陥との声が高いが、いつしか反対していた民主党も実質、追認へ。そして、築地市場には主要業界団体は6つあるが、すでに内5団体は移転に賛成している。
唯一、賛否両論に分かれているのが、今回の疑惑が飛び出した「東京魚市場卸協同組合」(東卸)だ。
東卸は、築地市場の約740の水産仲卸業者で作っており、理事長以下理事の多くは豊洲移転に賛成。だが、現場の圧倒的多数の卸業者は反対と見られている。
つまり、この豊洲移転反対の最後の牙城が東卸なのだ。
では、その東卸の理事長らの背任疑惑とはいかなるものなのだろうか?
(上写真=マーケット社の入居ビル。説明は記事後半をご覧下さい)

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