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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第177回「1966年の夏休み」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

いよいよ学校は夏休み。去年、自分が小学6年だった60年前の「1965年の夏休み」についてこの連載で書いたが、今回は66年、中学1年の時の夏休みの思い出を。怪獣、SF、ホラー、マカロニウエスタン、スパイもの、戦争もの、ビートルズ(7月に来日)、加山雄三、洋楽ポップス、などなど夏休みの宿題どころじゃない、今につながるカルチャーが一気に押し寄せてきた夏なのであった。
 怪獣はまず東宝『サンダ対ガイラ』(夏休み中に2回観た)と、大映『大魔神怒る』(このシリーズ、66年に3本も!)で大満喫。『サンダ~』は併映が『ジャングル大帝』だったので子どもが多く、ガイラが羽田空港で人を食べるシーンが相当ショックだったみたいね。『大魔神~』の併映は何と『座頭市海を渡る』で、初めて封切館の大画面で観た座頭市にすっかり魅入られてしまった。
 テレビは『ウルトラQ』が終わって7月から始まった『ウルトラマン』に対抗馬の『マグマ大使』が放映され、怪獣少年は幸せな日々。おまけに米国製のSFテレビドラマも『宇宙家族ロビンソン』『アウターリミッツ』(第1シーズンから『ウルトラゾーン』に改題された)がクオリティ高くて、変な宇宙人や怪物も登場する。2本立てのB級洋画も『吸血ゾンビ』『蛇女の恐怖』のポスター見ているだけで興奮。
 加山雄三は、『エレキの若大将』(65年)の中で歌った「君といつまでも」の大ヒットで、66年は歌も映画も大活躍。何と来日中のビートルズが宿泊してるホテルまで赴いてすき焼きを一緒に食べて歓談したというのだ。加山雄三はこの7月『ゼロファイター大空戦』という戦争映画の主演も務めた。これまたイカしたキャラで、単なる軍人ヒロイズムものではなかった。特撮は円谷英二で、その次の番組が『サンダ~』なので、円谷特撮ファンとしてはダブルでお楽しみだった。ちなみに東宝特撮怪獣ドラマ部門の本多猪四郎監督は、何と加山雄三のヒット曲の映画化『お嫁においで』の演出まで務めている。

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