地盤調査改良が柱「SAAFホールディングス」(1447。東証グロース。松場清志社長=冒頭左写真。東京都江東区)の経営権を巡り、プロキシーファイト(委任状争奪戦)が勃発している。
現経営陣と、前社長の前俊守氏(冒頭右写真。59)との争い。
身に覚えのない内部告発や怪文書が出回ったことで、辞任せざるを得ないような状況に追い込まれたとして、前社長の前氏は現経営陣を全員解任し、経営権を取り戻そうとしている。
これに対し、危機感を持った現経営陣は前氏側は「ウルフパック戦術」を取っている疑いがあると認定し、既存株主への新株予約権の無償割当のあるとしている。また、前氏が「身に覚えがない」という内部告発につき、前氏は昨年4月に辞任しているのだが、今年2月の前氏による臨株招集を受けてから内部調査員会を設けて事実だったと認定した。
3月18日に報じた(1)の記事では、おおよそ、そんなことを報じた。
その後、重大な動きがあったので追加報道する。
その前に、その後に決まったこととして、プロキシーファイトの決戦の場である臨時株主総会は5月12日(火)に決まっている(基準日は4月10日)。
それからSAAFHDは、前述の前氏に関する内部告発につき、内部調査委員会に続き、さらに特別調査委員会を設置。その(中間報告)を4月20日にIRした。詳細は同内容をご覧いただきたいが、前氏の私的流用と認められた金額は140万6466円だった。
さて、前回記事(1)後の重大な動きとは、有料記事部分で報じていた、(1)記事タイトルにある現経営陣による「禁じ手」に関して。
具体的には、SAAFHDは3月13日、法人向けオンライン研修が柱「Schoo」(264A。東証グロース。東京都渋谷区)との資本業務提締結のお知らせをIR。そして3月16日、3月26日と2回に分け、SAAFHDはSchooの株式計18・84%を取得するとしていた件。
なぜ、これが「禁じ手」かというと、有体にいえば、この業務提携のお知らせ(あくまで覚書を締結する旨公表した内容)には実態はなく、その株式を売った相手に渡した資金で、前氏側に対抗して、SAAFHD株式を買い集めてもらっている疑惑(当然、その株主は現経営陣支持の票を投じる)があるというものだ。



