「プルデンシャル生命保険」(東京都千代田区)が営業停止に追い込まれている。
100人以上の営業社員が約500人の顧客に対し、プルデンシャルとは何ら関係ない架空の投資商品や高リスクの金融商品を紹介し、計31億円以上を騙し取るなどの不正行為が発覚。しかも、そんなことは氷山の一角との見方もあるのだから当然だろう。
分社化する「ソニー生命」も歩合制の割合が高いが、プルデンシャルはフルコミッション(完全歩合制)のため、給与の上限がなく、年収数億円の者も数十人いるという。
出社する必要もなく、実態は「個人商店」みたいなもので、現場野放しとなれば、顧客との信頼関係をいいことに、知り合った他の営業人脈同士でバーター取引のかたちで、新たな顧客を紹介してもらったり、禁止されている他の営業報酬をもらうことなどに走るのは必然ともいえる。
本紙では、ソニー生命営業マンのトラブルが飛び抜けて多いことは以前から聞いており、詐欺師・保険営業マン(FP)だった柏木達哉服役囚と共に適時報じていた。だが、なぜかプルデンシャルの営業マンの件は耳に入って来ていなかった。
ただし、トップ営業マンだった森氏の怪しい人脈の件は2023年10月に報じていた。
右に掲げたのは、営業にやって来た森氏にある顧客がもらった2枚の名刺。 なぜ2枚かというと、森氏は信用づけにプルデンシャルの部長の名刺を出し、その日の営業は、「顧問」の肩書が付いたもう1枚の名刺「INFORICH」(東京都渋谷区)という企業への投資(同社株を買ってもらう)のお願いのためだったからだ。ちなみに、その前に森氏はINFORICHの株主にもなっていた。
森氏らが営業に来た時期は2020年のことだ。正確な日付はわかっているが、情報提供者が特定されないためにあえて曖昧にした。
このINFORICH、スマホ用充電器のレンタルが柱で、東証グロース上場(9338)したのは2022年12月のこと。いかに速く全国に充電器を置くかが会社の将来に直結することから資金調達できればいくらでも欲しいという状況だったことから、情報提供者も知人経由で、会社にプルデンシャルの森氏とINFORICHの元中国人社長・秋山広宣氏らが押しかけて来て強引に出資させられたという。上場後、情報提供者は所有株を売却したが、上場ほどなく株価が半値まで下落し、不安になり、その底で売却を急いだため、数千万円の損をしたという。
だから、「未株詐欺にあったようなもの」で、本来なら本人らに直に文句を言いたいところだが、間にややこしい連中が入っていることから我慢し、代わりに本紙に告発して来たのだった。



