このところ仕手筋情報が途絶えていたが、先週は複数の筋に動きがあったという。
先週、「丸運」(9067。東証スタンダード。東京都中央区)を3PL(物流一括受託)大手「センコーグループホールディングス」(9069。東証プライム。東京都江東区)がTOBすると発表した。昨年夏に「ENEOSホールディングス」(5020。東証プライム。東京都千代田区)がTOBするとの情報が流れており、中国系仕手筋は大量に買い付け。
しかし、何も発表はなく半値近くまで下落していた。その間、中国勢はまったく売っていない。さらに今年の夏ごろから買い増ししていたという。2年近く取り組んで来たようだ。その間、日本のイナゴは投げ出されて大損。なお、丸運株は昨年、本紙でも触れている。
それから、先週は9月1日高値から半値近くまで下落した本業増資の某銘柄に、20数年前、影の増資引受人として大相場を演じた人物が再び買ったようだ。この20年間、何度か介入しておりすべて上昇したと記憶している。20年前からいろいろと問題ありの企業だが、他のハコモノとの違いは増資以外の本業にも取り組んでいる点だ。銘柄名は後述。
お次は、このところ噂がない逮捕歴のある往年の増資マフィアが半導体メモリー専業の世界大手「キオクシアホールディングス」(285A。東証プライム。東京都港区)株で推定7億円儲けたという。ハコモノ株しかやらないイメージだが、自身が関与しているハコモノ以外には手を出さない。ここが他の仕手筋との違いだろう。
さらに、本当のハコモノといっていいS社にあっと驚く人事が噂されている。経営陣に大物が2人加わるとの噂だが、一人は兜町でも有名なブローカーだ。増資株を売り捌くために煽ってはめ込むのだが、中国筋の一部も被害にあったという。もう一人は大物創業者の息子だという。この点も後述。
最後は「ジェリービーンズグループ」(3070。東証グロース。東京都台東区。旧アマガサ)で、97円以上は増資関係者の売り出しがあるようだ。推定になるが先週は100万株近く売却したかも知れない。売り玉はまだたっぷりとある。



