
冒頭左写真のように、王冠を被った百獣の王・ライオンのロゴを付けた「ライオンズフィデス・パートナーズ」という社名の名刺を差し出す酒井嵩匡なる者(冒頭右写真)にご注意! 会社乗っ取りの事件屋だからだ。
名刺の住所は六本木ヒルズ森タワー。
HPを覗くと、最高顧問には安倍政権の時、検察トップの検事総長目前で麻雀賭博で辞めたあの黒川弘務元東京高検検事長、それに昨年の衆院選で落選したものの安倍・岸田政権で2度に渡り復興大臣を務めた渡辺博道元衆議院議員の名前が。
そして、弁節さわやかに、ドバイを拠点に「資金は豊富にある。あなたの会社に出資したい」と口説く。
となれば、つい……。
だが、森タワーと言っても名刺記載の16階にはレンタルオフィスがある。
また黒川・渡辺氏の名前は勝手に使っているだけのようだ。
この酒井氏、本当の名前は「酒井勝一」という。
肩書が「会長」で、法人登記簿に載せる必要がないのがミソのようだ。
この会社、法人登記を遡ると2013年9月までは「太陽商会」、そして、さらにその前は「Now Loading」と言っていた。
本紙でも既報のように、Now Loading社名時代は携帯電話コンテンツ委託運営会社で、当時、セントレックスに上場していたが、経営不振になり、当時の創業者社長は酒井氏を頼る。結果、債務超過を免れるために有価証券報告書の虚偽記載をやり、当時の社長は懲役2年執行猶予4年(一審)、酒井氏が交代で社長になり、企業支援サービスに業態を変えて太陽商会に社名変更しすぐ上場廃止、破産に。そして酒井氏は懲役4年6月の実刑(同)に問われたのだった。
このライオンズフィデス・パートナーズ、資本金も3億円と多く、リッパな会社かと思いきや、昔、上場していたからで、それを実質、乗っ取って、社名変更を繰り返し、酒井氏、自分が実刑を食らった会社を未だ使っているだけのことなのだ。



