アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第156回「1970年代の色男」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 ロバート・レッドフォードが亡くなって、こんな年(89歳)だったと知ってびっくりした。学生時代も含め1970年代、映画好きの女子の人気ナンバーワンはレッドフォードだった。対抗馬はアラン・ドロン、ポール・ニューマンてなところか。3人に共通するのは、今だとイケメンとかハンサムとかいうのだろうけど、要は「色男」だったことだよ。この言葉は最近では不適切ジャンルに入るのか、ほとんど使われていない。しかし振り返ってみると1970年代の映画界は国内外問わず色男満載だったのだ。
 色男というのは、アイドル系とは違う、大体30代~40代の男盛り(この言葉も不適切ワードかもね)で、60年代の『007』シリーズで初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーなんかがピッタリだね。当時の日本映画だと、高倉健、鶴田浩二、菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、千葉真一、原田芳雄、藤竜也、田宮二郎、渡哲也、小林旭なんてのが(ヤクザ映画系が多い)思い浮かぶけど、若手だと、松田優作、萩原健一、沢田研二、三浦友和、藤岡弘あたりかな。
 さかのぼって戦後の男優では、色男部門断トツなのが市川雷蔵だ。30代後半で病死したが、もし40~50代活躍していたとすれば、間違いなく最高の色男スターになっていたと思うね。それとスター級ではないが、これぞ色男だといえるのが、初代『ゴジラ』での芹沢博士役を好演した平田昭彦だな。日本のグレゴリー・ペックなんて言われた名優なのだ。

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