アクセスジャーナル本編でも追及していた建設主体「創建エース」(1757。東証スタンダード。東京都新宿区)がついに退場となる。
社名ロンダリングのハコモノだが、「クレアホールディングス」時代、元証券マンでオーナーのように振舞っていたO氏(前科あり)。もう20年近く前のことだが、投資顧問オーナーから2000万円を借りて踏み倒したことも。貸主はO氏に返済を求めるが、返済する義務はないと突っぱねる。理由はこうだ。
貸主B⇒ダミー企業Aに2000万円融資⇒O氏に2000万円。
O氏はA社との取引であって、Bとは取引してない。BとAとの取引なのでO氏は関係ないと言う。裁判になればO氏は善意の第三者となり、返済義務は生じない可能性が高い。
いずれにしろ、所詮は仕手筋と言っていいO氏が経営できるわけがないし、その手の自分の私腹を肥やすことしか頭にないような連中が、西山由之氏が代表に就くまで実質、支配して来たし、西山氏にしても高齢のためかつてのような手腕を発揮できないとなれば、悪運も尽きるというものだろう。
しかも、今回上場廃止の直接の戦犯と言っていい岡本武之前社長(冒頭写真)につき、とんでもない情報が入って来た。粉飾決算疑惑が表面化して以降、関係者の間で連絡が取れない、そして行方不明説が出ていたが、ここに来て自殺説が飛び交かっている。真偽の程は不明だが、すでに関係者の間ではそれが定説になっている。ご健在でしたら、是非、アクセスジャーナルの方までご一報下さい。単なる噂だったとすぐ訂正します。
話は変わるが、ハコモノ企業は新株予約権を発行し、その資金を事業テコ入れに使うという建前になっているが、最近は新規事業として暗号資産(仮想通貨)事業、または単にビットコインを購入するケースが目立つ。
実際、これにより株価が急騰するため、増資引き受け先は笑いが止まらないだろう。もっとも、それは一次的なことで、いずれは創建エースのようになるだろうが。
それにしても、金融庁や東証など当局が認可しないとこういった増資は基本できないはずだ。つまり、当局が認めているということだ。しかし、問題は新株予約権を株に転換した後の売却だ。増資を認めているのだから、当然売却も問題ないと考えるのが普通だ。



