アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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怪文書登場で中止になった「シンシア」TOB――インサイダーや相場操縦疑惑。ホリエモン関与説も(2)

 コンタクトレンズ製造・卸「シンシア」(7782。東証スタンダード。東京都文京区)を、X社(東京都港区)という携帯電話販売代理店などを行う企業がTOB(株式公開買付)する動きがあったが、5月半ば、この計画は中止になったことを本紙では7月30日に報じている
加えて、今年3月下旬まで400円台で推移していたシンシアの株価は急騰、出来高も増え、5月15日高値899円と2倍近くに。ところが、翌16日には一挙に605円(終値)まで下落。
この株価の動きはTOB中止に連動しており、このTOBのインサイダー情報が漏れ、シンシア株を事前に買うだけでなく、これに便乗して相場操縦をしていたのではないかとの疑惑などを記した「怪文書」が登場。そこには、ホリエモンこと堀江貴文氏(冒頭写真)の関与も記されていた。
さらに、これら情報、疑惑など記した文書が6月上旬、金融庁に出されていたことも本紙はスッパ抜いた。
なお、このTOB計画は発表直前に中止になったことからシンシアは一切IRしていない。
ただし、本紙は取材の結果、大枠においてこれら内容は正確と判断して7月30日に第一弾記事を出したものの、念のため、その中心となるX社の言い分も聞くべきと思い、X社の社名などは伏せ、追ってその言い分を追加で報じるとしていた。
 そして、実際に、X社に質問状を出したのだが、横に転載した「回答書」のように実質、取材拒否だった。
だが、繰り返すように、本紙は質問の前提とする事実は基本的に正確と思っているので、以下、本紙が出した質問状の内容を紹介すると共に、X社こと「エックスモバイル」(東京都港区。木野将徳代表)とホリエモンとの関係、第1弾では述べていないさらなる疑惑についても報じる。
まずは、本紙の出した質問状を紹介する(3頁)。

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