アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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怪文書登場で中止になった「シンシア」TOB――インサイダーや相場操縦疑惑。ホリエモン関与説も

 コンタクトレンズ製造・卸「シンシア」(7782。東証スタンダード。東京都文京区)を、X社(東京都港区)という携帯電話販売代理店などを行う企業がTOB(株式公開買付)する動きがあった。
当初、TOBは今年4月からを予定していたが延びていた模様だ。
そうしたなか、5月半ば、この計画は中止になる。
その計画が漏れていたことが発覚し、連携する後出・U社(別の上場企業)現取締役会長がX社側に緊急中止を命じてのことのようだ。
だが、それだけなら本紙で取り上げたりしない。
実際には、この件に絡んでインサイダー、相場操縦などの疑惑があるとする、いわゆる「怪文書」が出回っており(入手済)、しかもその内容はまったくのデタラメとは思えないからだ。
 シンシアの株は今年3月下旬まで400円台で推移していた(右写真)。
ところが3月31日に500円台へ。
以降、急騰し、出来高も増え、5月15日高値899円と2倍近くに。ところが、翌16日には一挙に605円(終値)まで下落する。
この動きは、TOB中止に連動しているという。
TOBでは、買い付け価格が市場の株価よりも上乗せして設定されるのが一般的だが、このTOBのインサイダー情報が漏れ、シンシア株を事前に買うだけでなく、これに便乗し相場操縦をしていたのではないとの疑惑などが前出・怪文書には記されている。
そこにホリエモンこと堀江貴文氏(冒頭写真)の名前も登場するのは、X社と堀江氏は親しい関係にあり、堀江氏も一緒にTOBのための一部資金を出すとの情報があり、怪文書にもそうした記載があった。

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